研究課題/領域番号 |
25590193
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
鵜木 惠子 帝京平成大学, 臨床心理学研究科, 准教授 (70383338)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 心理的介入 / 携帯端末機器 / コラージュ / 抑うつ気分 |
研究実績の概要 |
本研究は、インターネット環境や携帯端末機器の普及にあわせて、新しい自己表現技法の開発(i-collage)を行い、この技法によって、抑うつ気分の軽減効果を検討することを目的としている。 まず、i-collage技法の手順を確立するために、予備的に5人の研究協力者に実施してもらった。そのことにより、当初研究代表者が想定していた技法上の問題点をいくつか示すことができた。これらについて改善策を検討したり、改良に向けての方策を取り入れることで、技法の精度を高めることができた。 具体的な改善点・改良点は、以下の通りである。研究1では、研究協力者自身がスマートフォン等で撮影した素材のみをコラージュ素材として扱うと限定していたが、過去に撮影した思い出の写真なども対象としたい旨の要望があがったため、紙媒体で所持している画像についても、再度デジタル撮影することで素材としての利用を可能にすることとした。また、作成したi-collage作品を待ち受け画面として取り入れることについて心理的効果を検討したいと思っていたが、多くの研究協力者が、待ち受け画面とすることで作品を他者に見られることに対して抵抗を示したため、この点は研究1では扱わないこととした。また、倫理的な配慮についても、検討すべき点が明らかとなったので、研究前の同意書に反映させることとした。 以上、i-collage技法としての方法が確立できたため、実際の効果測定研究に入る予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成26年度は年度途中に研究代表者の所属機関に変更が生じたため、研究環境が大幅に変わることとなった。研究を支援してくださる事務との連携を立ち上げる作業や、研究協力を募る対象や時期なども、多方面に説明、相談を行う必要が生じたため、進行がやや遅れることとなった。
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今後の研究の推進方策 |
研究環境が変わったものの、現在は研究協力者の募集を開始しているところである。協力者の人数が集まり次第、調査に入る予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者の所属機関変更に伴い、新たに研究環境を事務的レベルから整え、研究対象の再度募集や具体的な調査方法の調整を行う必要が生じたため。
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次年度使用額の使用計画 |
新しい研究環境での準備が整いつつあるため、平成27年度は速やかに研究を実施し、今までの遅れを取り戻せるように取り組みたい。
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