本研究の目的は、現代のインターネット環境に応じた新しい自己表現技法を開発することである。自分で撮影した写真データを素材として、1つの画面へ再構成する作業を通して、自分の内的世界を表現する技法をi-collage技法と本研究では名付けた。まず、従来のコラージュ制作を行う群、i-collage群、統制群を設定した。コラージュ制作を行う2群には1週間の間に素材を収集するように伝えた。その後、その素材を用いて、コラージュを制作してもらった。素材収集前後及び作業前後の気分変容を比較した結果、素材収集をした2群は疲労が軽減しやすく、作業前よりも後でコラージュ制作の2群は活気が高まりやすいことが示された。
|