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2013 年度 実施状況報告書

脳血管疾患患者の訪問リハビリテーションにおける自己実現の欲求の充足に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25590196
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関杏林大学

研究代表者

原田 祐輔  杏林大学, 保健学部, 助教 (60611001)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード訪問リハビリテーション / 脳血管疾患 / 自己実現の欲求
研究概要

訪問リハビリテーションの主な対象となる要介護認定者において、脳血管疾患は臨床上多くみられる疾患であり、退院後も在宅という現実生活の場で継続したリハビリテーションを必要とする者は多い。しかし、訪問リハビリテーションは、その効果判定指標が十分確立されておらず、療法士はリハビリテーションの提供期間や方法に関して統一した見解が持てていないのが現状である。リハビリテーションの効果判定指標としては、身体機能面、精神機能面など様々な視点で捉えられているが、“自己実現の欲求の充足”という視点で捉えている先行研究は見られない。本研究では“自己実現の欲求の充足”を効果判定指標とし、脳血管疾患患者に対する訪問リハビリテーション介入が“自己実現欲求の充足”に影響を及ぼすかどうかを検証することを目的とする。本年度は、指標に用いる尺度の選定を行った。当初の予定では、海外の自己実現尺度を日本語訳し信頼性・妥当性を検証することを目的としていたが、訳出している中で日本語では伝わりづらいニュアンスが数か所あり、更に回答形式も捉えにくい箇所があることが分かった。そこで先行研究を吟味し、使用する尺度を再検討した結果、信頼性と妥当性が検証されている既存の生きがい尺度(自己実現の内容を含むもの)を用いて調査することとなった。今後は、調査を実施し、“自己実現の欲求の充足”が訪問リハビリテーションの介入前後で変化を示すかどうかを明らかにしていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

尺度選定に時間を要してしまい、調査の段階にまで至らなかった(尺度を変更したが、平成26年度は概ね当初の計画通り実施する予定)。また、関連領域学会での学会発表も出来なかった為、現時点での達成度を「(4)遅れている」と評価した。

今後の研究の推進方策

平成25年度にて選定した生きがい尺度にて訪問リハビリテーション介入前後の生きがい(自己実現の欲求の充足)を測定し、介入前後での変化の有無を明らかにする予定である。また、同時に身体的要因・精神的要因・社会的要因を測定し、生きがい尺度との関連性を明らかにする。

次年度の研究費の使用計画

尺度選定に時間を要してしまい、調査の段階にまで至らなかった。その結果、当初計上していた調査協力に対する謝金や旅費を今年度使用しなかった。また、関連領域学会での学会発表も出来なかった為、それらの旅費等も未使用となった。
身体的要因を測定する為の機材、調査を実施する為の謝金、調査データを多変量解析する為の統計解析ソフト(SPSS AMOS)、関連学会への出張旅費などの使用を計画している。

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公開日: 2015-05-28  

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