研究課題
挑戦的萌芽研究
教育現場等でのいじめ問題では,被害者が学校の人間関係の中で孤立していることがほとんどである。しかし従来のいじめ研究は,孤立した被害者が学校世界や周囲の物理的・社会的環境をどのように認識しているのかについて研究してこなかった。本研究は,文献研究,いじめ経験者への面接調査,2つの実験を通じて,孤立者が環境認知においていかなる特徴を示すのかを検討した。その結果,孤立の経験は環境認知に変容をもたらす(例えば他者との物理的距離を過小視する)などの特徴が見出された。
社会心理学