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2014 年度 実績報告書

鳥類・齧歯類を対象とした侵襲性の少ない脳活動の計測技術の確立

研究課題

研究課題/領域番号 25590202
研究機関東京大学

研究代表者

岡ノ谷 一夫  東京大学, 総合文化研究科, 教授 (30211121)

研究分担者 一方井 祐子  独立行政法人理化学研究所, その他部局等, 研究員 (00709214)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード非侵襲性 / MMN / 聴覚 / マウス / ジュウシマツ
研究実績の概要

本研究は鳥類・ほ乳類において侵襲性の少ない脳計測技術を開発しようとするものである。26年度は、マウス(ほ乳類)を用いて聴性誘発電位の計測に成功したこと、ジュウシマツ(鳥類)を用いて聴覚野からのフィールドポテンシャルの記録に成功し、さらに事象関連電位としてミスマッチネガティビティと同様な性質を持つ電位を得ることに成功した。以上について詳述する。
マウスにおいては、イソフルランの麻酔を施した後、耳介の後部の皮膚に27ゲージの注射心を差し、聴性誘発電位を記録することができた。記録した電位を40回以上加算平均して得られた波形は、頭皮を開いて頭蓋上から記録したものと同様な波形を持ち、これよりマウスの聴覚閾を推定することができた。この波形を用いて、音刺激の異同弁別が記録できるかどうかを検討している。
ジュウシマツにおいては、ウレタン麻酔後、中間的なインピーダンスを持つ電極を聴覚野に刺入し、聴覚応答を記録した。オドボール課題により得られた波形を25回以上加算平均すると、ヒトにおいて同様な課題で得られたミスマッチネガティビティと同様な陰性波で、250ミリ秒前後にピークをもっていた。また、同時に得られた単一細胞記録データを複数のニューロンについて平均しても、同様な性質を持った波形が得られた。
今後は手続きをより単純にして侵襲性をさらに減らすことが必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] An oddball response to the deviant sequence in songbird auditory forebrain.2014

    • 著者名/発表者名
      Ono, S., Okanoya, K., Seki, Y.
    • 学会等名
      The 19th Auditory Research Forum
    • 発表場所
      同志社びわこリトリートセンター(滋賀県・大津市)
    • 年月日
      2014-12-13 – 2014-12-14
  • [学会発表] An Oddball task of sound sequence discrimination in songbird auditory forebrain2014

    • 著者名/発表者名
      Ono, S., Okanoya, K., & Seki, Y.
    • 学会等名
      The International Congress of Neuroethology
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター(北海道・札幌市)
    • 年月日
      2014-07-28 – 2014-08-02

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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