研究課題
挑戦的萌芽研究
慢性的ストレスは、病気や繁殖障害を引き起こすことから、動物福祉を考える上で重要である。このため、京都大学野生動物研究センター熊本サンクチュアリで飼育しているチンパンジー59個体を対象に、慢性的ストレスの指標となる体毛中コルチゾルのモニタリングを2013年から3年間、実施した。3年間のモニタリングから、体毛中コルチゾル濃度が雌に対して雄が高い性差が確認され、怪我や環境要因より社会関係がチンパンジーにとって強いストレス要因となっていることが示唆された。
生理学