研究課題/領域番号 |
25590215
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
津田 順二 北海道教育大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (50634565)
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研究分担者 |
山瀬 一史 北海道教育大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (10584237)
八木 修一 北海道教育大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (20611164)
玉井 康之 北海道教育大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (60227262)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 教職大学院との連携 / 教員養成における実習 |
研究概要 |
教員養成に関わるプログラムは既に多くの教員養成系大学のみならず、教職課程を設置の大学においてもカリキュラム運営の創意ある展開がされている。本学においても1年次、2年次の学生に対し、市町村教育委員会との連携の上で、教育フィールド研究として主免の教育実習に連動する学校訪問を実施している。しかし、教職大学院が設置以降、教職大学院は直接的に教員養成との関わりを確立するには至っていない。そこで各地の教職大学院の現状を把握し、教員養成との関わりにおける今後の方向性・計画について、教職大学院としての中心的な「高度教育実践専攻」としての意味づけをどう生かしているかを探ってきた。 あわせて、本学における教育フィールド研究との関連で学部科目における教職大学院生(現職含む)の実地指導場面の設定、それについての振り返り活動を実施してきた。 また、実習を控える学部生に対する学校現場での対応についての交流会の実施を行い教員養成と学校現場の接点を教職大学院の具体的な実践を通しての具体化を目指した。その振り返りや、学生の学びの把握を通して、教職大学院との連携を模索し組織的な指導体制確立の可能性を実証的に探ってきている。これらのことを更に充実させるとともに、学部学生におけるフィールド研究や実習科目に対する意識調査を行いその意義に対する認識を把握するとともに、これまでの調査、アンケート等の分析により、教員養成に関わる学校現場での学修形態の改善と、学校現場の専門性を中心的な学びの対象とする教職大学院のカリキュラムや授業等との関わりについても今後の研究視点として設定していくことを確認するに至っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
全国的に教職大学院が、学部との連携を視野に入れた実践はほぼないという状態であり、教職大学院自体の体制についても未だ発展段階で体制の確立が遅れている現状では、指導の実践を組み立てることが大きな課題である。しかし、実践的には本学内においても教員養成の評価基準による評価実施等、学部における教員養成の確立に、今後の在り方検討の多くが割かれていることから、教職大学院と連携による指導実践の具体化が遅れていることによる。
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今後の研究の推進方策 |
教職大学院からのアプローチと同時に、学部での教員養成とその指導についての学生の意識調査を実施分析し、その分析から、より実践的な視野を持つ教職大学院がどのように連携し、教員養成指導の充実に資する具体的な手法、形態を実践的方法として試行し、意識調査との関連から分析検討し、指導形態の改善に生かす。あわせて、他大学の教員養成についての方法・形態について比較研究も更に深める。
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次年度の研究費の使用計画 |
他大学教職大学訪問調査、及び、本学における学部学生指導における交流・連携については一部具体化したが、学生意識調査及びその分析検討については、今後の実施となったためである。 学部学生の実習とその指導を中心とした意識調査とその分析検討と、他大学における教員養成(実習指導と教職大学院との連携を含む)の調査集計及び比較等について所定の専門機関に依頼するとともに調査研究及び分析と教員養成に関わる教職大学院の果たすべき役割について著作及び研究発表物としてまとめることを予定している。
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