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2014 年度 実施状況報告書

教員勤務実態調査手法を応用したコミュニティ・スクール制度導入の阻害要因の析出

研究課題

研究課題/領域番号 25590216
研究機関東北大学

研究代表者

青木 栄一  東北大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (50370078)

研究分担者 佐藤 晴雄  日本大学, 文理学部, 教授 (00245995)
樋口 修資  明星大学, 教育学部, 教授 (00533134)
村上 祐介  東京大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (00423434)
川上 泰彦  佐賀大学, 文化教育学部, 准教授 (70436450)
小入羽 秀敬  広島大学, 高等教育研究開発センター, 研究員 (70609750)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード教職員の労働時間 / 学校運営協議会 / コミュニティ・スクール / 教職員の多忙・多忙化・多忙感 / 教職員のワークライフバランス / 生活時間調査 / 小中一貫校 / 教職員勤務実態調査
研究実績の概要

【内容】平成26年度は以下のような5つの研究課題に取り組んだ。1.平成26年度に学校運営協議会を開始させた学校(平成25年度時点のデータも調査済み)を対象として、教員勤務実態調査を実施した。2.学校事務職員の勤務実態調査(平成25年度に調査実施)の分析を行った。3.OECD国際教員指導環境調査(TALIS)の公開データの分析を行った。4.学校運営協議会を設置するとともに、小中一貫教育を行う学校についての情報収集を行った。5.平成18年度文部科学省委託調査「教員勤務実態調査」に関する再分析を行った。
【意義】研究内容に対応する意義は以下の通りである。1.学校運営協議会設置前後の教員勤務実態の比較分析を可能とする調査が行えた。2.学校事務職員の勤務実態調査のノウハウを蓄積した。3.教員勤務実態の国際比較に関する知見を得た。4.最終年度(平成27年度)における調査対象校の選定の基盤情報を得た。5.時間の社会科学への発展を見据えた学術的知見を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

・研究計画に沿って調査を実施することがおおむねできた。ただし、調査対象校の全ての教員の回答を得ることができなかった。年度末に調査を行ったため、昨年度との比較分析を次年度に行うこととした。
・学校事務職員を対象とした勤務実態調査の分析を行いノウハウを蓄積することができた。
・当初の予測以上に当該テーマの重要性が高まり、国際調査のデータ分析も新たに行うこととした。
・小中一貫教育を制度化した義務教育学校の閣議決定を見据えつつ、小中一貫教育実施校における学校運営協議会の設置状況を新たに分析する必要が生じ、その対応策を講じた。
・平成18年度調査の再分析手法の開発に難航したが、学術的に妥当性のある手法を開発できた。

今後の研究の推進方策

・平成25~26年度に回収した調査データを集計・分析する。
・教員勤務実態調査の手法を改善するとともに学校事務職員の調査方法の改善とデータ分析手法の開発を行う。
・時点間比較の分析方法を開発する。
・調査候補となる地方公共団体および学校とのネットワークづくりを継続する。
・アウトリーチ活動を行う。

次年度使用額が生じた理由

・質問紙調査を依頼した学校数が当初の予定よりも少なかった。
・質問紙調査実施に協力いただいた学校の回答数が当初の予定(悉皆)よりも少なかった。

次年度使用額の使用計画

・質問紙調査の対象となる学校数・教職員数の確保に努めるとともに、分析方法の開発とそれに必要な情報収集を行う。
・アウトリーチ活動をさらに積極的に行う。
・平成27年度請求額とあわせ、以上の研究計画を遂行するための経費に充てる。

  • 研究成果

    (21件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (13件) (うちオープンアクセス 8件、 謝辞記載あり 4件、 査読あり 2件) 学会発表 (4件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 課外活動の量的拡大にみる教員の多忙化― 一般線形モデルを用いた過去の労働時間調査の集計データ分析―2015

    • 著者名/発表者名
      神林寿幸
    • 雑誌名

      教育学研究

      巻: 82-1 ページ: 印刷中

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 周辺的職務が公立小・中学校教諭の多忙感・負担感に与える影響―単位時間あたりの労働負荷に着目して―2015

    • 著者名/発表者名
      神林寿幸
    • 雑誌名

      日本教育経営学会紀要

      巻: 57 ページ: 印刷中

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 周辺的職務への従事が日本の教員の多忙に与える影響の再検討―TALIS2013年調査の国際比較を通じて―2015

    • 著者名/発表者名
      神林寿幸
    • 雑誌名

      東北大学大学院教育学研究科研究年報

      巻: 63-2 ページ: 印刷中

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 2014年改正地方教育行政法関連資料―首長と教育委員会・教育長の関係に着目して―2015

    • 著者名/発表者名
      青木栄一・神林寿幸・ビラール=ニロファール・大畠菜穂子・川上栞
    • 雑誌名

      東北大学大学院教育学研究科研究年報

      巻: 63-2 ページ: 印刷中

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 学校スタッフの量的拡大と非正規雇用化―市町村費負担職員に着目して―2015

    • 著者名/発表者名
      川上泰彦
    • 雑誌名

      佐賀大学文化教育学部研究論文集

      巻: 19-2 ページ: 53-64

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 学校事務の共同実施導入県における公立小・中学校事務職員の勤務実態―三重県調査結果の集計報告―2014

    • 著者名/発表者名
      神林寿幸・青木栄一
    • 雑誌名

      東北大学大学院教育学研究科研究年報

      巻: 63-1 ページ: 263-277

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 学校のガバナンスの観点から中教審答申を読み解く2014

    • 著者名/発表者名
      青木栄一・神林寿幸
    • 雑誌名

      季刊教育法

      巻: 181 ページ: 30-35

  • [雑誌論文] 私学政策・制度に関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      小入羽秀敬
    • 雑誌名

      大学論集

      巻: 46 ページ: 191-204

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 教育委員会制度の改革と運用実態に関する首長・教育長の評価とその変容―2013年全国市町村長・教育長アンケート調査報告―2014

    • 著者名/発表者名
      村上祐介
    • 雑誌名

      東京大学大学院教育学研究科教育行政学論叢

      巻: 34 ページ: 69-108

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 教育委員会改革からみた地方自治制度の課題2014

    • 著者名/発表者名
      村上祐介
    • 雑誌名

      自治総研

      巻: 2014年8月号 ページ: 75-91

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 学校のガバナンスからみたコミュニティ・スクールの課題と展望2014

    • 著者名/発表者名
      佐藤晴雄
    • 雑誌名

      季刊教育法

      巻: 181 ページ: 6-11

  • [雑誌論文] 地域の教育力活用 夏休みは、相互理解から始まる「協働」の仕組みをつくる絶好の機会2014

    • 著者名/発表者名
      佐藤晴雄
    • 雑誌名

      総合教育技術

      巻: 69-7 ページ: 24-27

  • [雑誌論文] 佐賀県における公立小中学校事務の共同実施2014

    • 著者名/発表者名
      中島秀明・川上泰彦
    • 雑誌名

      佐賀大学文化教育学部研究論文集

      巻: 19-1 ページ: 11-20

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 多様な学びを支える地域・行政の在り方とガバナンスの課題2015

    • 著者名/発表者名
      村上祐介
    • 学会等名
      東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化センター・東京大学教育学部附属中等教育学校共催シンポジウム「アクティブラーニングの可能性とその条件 ―探究的学習の視点から―」
    • 発表場所
      東京大学教育学部附属中等教育学校体育館
    • 年月日
      2015-03-23
  • [学会発表] 『教員の職務の特殊性』という政策アイディアの展開 ―戦後国会会議録の分析を通じて―2014

    • 著者名/発表者名
      神林寿幸
    • 学会等名
      日本教育行政学会第49回大会
    • 発表場所
      東京学芸大学
    • 年月日
      2014-10-12
  • [学会発表] 課外教育活動の拡大に着目した教員の多忙化の検討―1950~60年代と2000年代調査の比較―2014

    • 著者名/発表者名
      神林寿幸
    • 学会等名
      日本教育経営学会第54回大会
    • 発表場所
      北海道教育大学釧路校
    • 年月日
      2014-06-08
  • [学会発表] 地方教育行政法改定案の課題と論点2014

    • 著者名/発表者名
      村上祐介
    • 学会等名
      日本教育行政学会公開研究集会
    • 発表場所
      東京大学本郷キャンパス
    • 年月日
      2014-05-11
  • [図書] 首長主導改革と教育委員会制度―現代日本における教育と政治―2014

    • 著者名/発表者名
      日本教育行政学会研究推進委員会
    • 総ページ数
      273
    • 出版者
      福村出版
  • [図書] 管理職課題解決実践シリーズ5 地域との新たな協働を図る学校づくり2014

    • 著者名/発表者名
      天笠茂
    • 総ページ数
      178
    • 出版者
      ぎょうせい
  • [図書] 教育委員会改革5つのポイント―「地方教育行政法」のどこが変わったのか2014

    • 著者名/発表者名
      村上 祐介
    • 総ページ数
      144
    • 出版者
      学事出版
  • [図書] 校長・教頭のリーダーシップとマネジメント術―社会の変化に対応した校長・副校長・教頭の学校経営術2014

    • 著者名/発表者名
      八尾坂修
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      教育開発研究所

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公開日: 2016-05-27  

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