研究課題
歯科衛生士の新人の早期育成と臨床現場から離れ復帰する復職者への支援は重要であるが、新人教育、復職教育は、各医療機関での個別指導が主であり 、教育システムはほとんど確立していない。そこでより臨床現場に対応した人材育成を可能とする教育システムを整えるために、eラーニングシステムを活用し、臨床の実践が疑似体験できる研修を開発することを目的とした。新人教育用のオリエンテーション資料とコンピュータシミュレーション教材を、本学のeラーニングシステムに掲載し、学内外からオンラインで学習可能とした。新人がどのようなオリエンテーションや新人研修を受けているかが、eラーニングシステム上で確認できるよう歯科衛生士職員全員が閲覧可能になるように設定した。矯正歯科における新人歯科衛生士、復職者に必要とされる教材として、口腔筋機能療法(以下MFT)に関するコンピュータシミュレーション教材を開発した。開発した教材は、歯学部シミュレーション教材作成小委員会で、内部評価した。開発したコンピュータシミュレーション教材を歯科衛生士職員、歯科衛生士養成機関学生、歯科衛生士養成機関教職員に実施した。実施後のアンケート調査により教材の評価をさせ、いずれも高い評価を得た。開発したコンピュータシミュレーション教材による学習効果の実技評価方法について開発し、歯科衛生士職員、歯科衛生士の大学院生に実施し、検討した。新人歯科衛生士や復職者等キャリアが浅い歯科衛生士の知識・技術を補えるようなコンピュータシミュレーション教材として患者指導用MFT教材を開発した。同教材を矯正歯科外来で患者指導に活用し、患者、保護者、指導した歯科衛生士にアンケート調査を行い、教材の評価をさせ、いずれも高い評価を得た。これらの研究成果を歯科衛生士関連の学会等で発表した。
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