• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

求められる資質能力を踏まえた養護教諭の修士レベル化モデル・教育プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 25590258
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関千葉大学

研究代表者

岡田 加奈子  千葉大学, 教育学部, 教授 (10224007)

研究分担者 三村 由香里  岡山大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (10304289)
中下 富子  埼玉大学, 教育学部, 教授 (50398525)
工藤 宣子  千葉大学, 教育学部, 准教授 (60305266)
鎌塚 優子  静岡大学, 教育学部, 准教授 (80616540)
竹鼻 ゆかり  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30296545)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード養護教諭 / 教育プログラム / 専門性 / 求められる実践力
研究概要

本研究では,修士レベル化を実現するための,養護教諭の修士レベル化モデル・教育プログラムを教育委員会・学校等と連携し,開発することを目的とする。本年度は、教育プログラムを開発するために養護実践における資質能力の現状の把握のための調査と開発予定の教育プログラムの開発を行った。
養護実践における資質能力の現状把握の調査は,養護教諭を対象に,自己評価の形(「できている」から「できていない」まで4段階)で調査を行い, 386名からの回答を得た。全体で,最も「できている」の回答頻度が高かったのは健康診断で,特に「健康診断の実施計画を立案する」は67.9%で,「ある程度できている」を加えると98.2%とほぼ全員であった。一方,最も低かったのは保健教育(保健学習・集団の保健指導)で,各項目とも「できている」の回答は10%以下であった。また,「個別の課題の把握と支援(健康相談および個別の保健指導)」も「できている」の回答は27.7%と低かった。次に,回答を養護教諭のワークステージ別に1-3年(基礎形成期),4ー10年(向上期),11ー20年(充実・発展期),21年以上;(統合期)の4群に分け,比較を行った。全体として,21年以降で評価が高まる項目が多く,最も低かったのは4-10年であった。特に,「根拠を説明する」「実践をふりかえり評価する」の項目では,11~20年でも評価が低く,現状では,能力を獲得するまでに20年以上を要するものと考えられた。また、教育プログラムの開発では、保健室実践のビデオ作成等を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

本研究では,修士レベル化を実現するための,養護教諭の修士レベル化モデル・教育プログラムを教育委員会・学校等と連携し,開発することを目的とする。本年度は、まず教育プログラムを開発するために養護実践における資質能力の現状の把握のための調査を行った。調査からは、新たな知見が得られた。それに対応する教育プログラムの開発では、保健室実践のビデオ作成、養護実習・研修リンクプログラムによる実践力向上・高度レベル化モデル教育プログラムのプレ調査、国内学術集会発表・論文投稿等の省察による実践力の向上プログラムの開始など、教育プログラムの開発も順調に進んでいる。全体的に見て予定以上に計画が進展していると考えている。

今後の研究の推進方策

今年度に行った養護教諭の資質能力の調査結果をもとに,それぞれの職務,項目について,どの時期にどのような研修や学習が能力を高めるために有効であるかを検討し、研修プログラムの構造化を行う。そして、それに対応した研修プログラムを開発する予定である。具体的には以下のとおりである。1)研修プログラムの高度レベル化モデル教育プログラム:ステージ別の研修プログラム構造の検討、2)研修プログラムの開発 ①学生並びに指導養護教諭を対象とした、養護実習・研修リンクプログラムによる実践力向上・高度レベル化モデル教育プログラム~学校・大学の連携~②地区研修による実践的専門力向上プログラム~教育委員会・大学・学校の連携~ ケースメソッド研修(地区研修・校内研修)③フィジカルアセスメント研修 ④連携協働教育プログラム ⑤国内学術集会発表・論文投稿等の省察による実践力の向上プログラム⑥保健室実践ビデオ研修プログラム

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ワークステージに着目した養護教諭に求められる実践力-386名を対象とした質問紙調査結果より2014

    • 著者名/発表者名
      上村弘子、三村由香里、岡田加奈子他
    • 学会等名
      日本養護教諭教育学会
    • 発表場所
      千葉大学
    • 年月日
      20141011-20141012

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi