• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実施状況報告書

高等学校における道徳教育のグランドデザインの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25590270
研究機関昭和女子大学

研究代表者

押谷 由夫  昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (50123774)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード高等学校における道徳教育 / 良心教育 / アイデンティティの確立 / 道徳教育のグランドデザイン / リストラティヴ・ジャスティス
研究実績の概要

本研究は、今日の最も重要な課題でありながら体系的な研究がなされていない高等学校教育における道徳教育について、青年期の人格形成の在り方を中核に据え、国内外における実践的取り組みを考察しながら、高等学校の今日的在り方を踏まえて、道徳教育のグランドデザインを構築し、国内外に発信することを目的とする。本年度は、高校生期における道徳教育を充実させるために、学校における組織づくりをどのように行っていくべきか、家庭や地域社会といかに連携していくべきか等を明らかにするために、文献研究の他、次のような調査を通して考察を行った。
1)高校道徳を実施している都道府県・学校での実践事例の報告会…埼玉県や茨城県の高校道徳の実態、新潟県の開志学園などの実践事例についての発表の実施。文科省教科調査官・澤田氏、関西学院大学の南本氏、東京純心大学の吉澤氏に高校道徳に関するアドバイスをいただいた。
2)三重県相可高等学校の現地調査…中学校の「私たちの道徳」にも記載されている相可高校のキャリア教育と道徳教育との関連について、村林教諭へのインタビューの実施、授業見学を通して考察を行った。
3)アメリカ・サンディエゴにおけるリストラティヴ・ジャスティスの視察…学校、家庭、地域の連携をはかりながら、高校生期の道徳性発達をいかに促すかを具体的にみていくために、カリフォルニア州で近年、注目されているリストラティヴ・ジャスティスの実践事例について、考察を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は、昨年までの研究考察をもとに、より実践的な取り組みを行うために、現地視察や現場教員への聞き取り等を行い、グランドデザインの部分的な構築を目指すことを行った。今回は、現地調査での研究費使用が予定よりも少な目であったが、内容的には国内外の調査を実施できたため、ほぼ予定通りに進めることができたといえる。

今後の研究の推進方策

来年度は、今年度検討した理論的枠組みにしたがって、今年度までの研究成果をもとにしながら高等学校におけるグランドデザインを具体的に構築し、現場へと提案できるように整える。また、「自己内省ノート」等の教材作成を行い、それらを教育現場で実際に使用してもらう等しながら、より精鋭化した教材作成を目指す。また、最終的にこれまでの研究成果を報告書としてまとめ、道徳授業の実施につながるように提案していく。

次年度使用額が生じた理由

ほぼ計画通りに研究を進めることができたが、国内での研究会議に全員が集まることができず、会議費を使用することができなかった。資料の整理等にアルバイトを雇うことができなかった。

次年度使用額の使用計画

次年度はまとめの時期であり、資料整理を依頼する研究補助者の人件費に使う予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 心に響き心を耕す道徳教育の充実2015

    • 著者名/発表者名
      押谷由夫
    • 雑誌名

      中学校

      巻: 740 ページ: 4-7

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 道徳教育新時代の幕開け2015

    • 著者名/発表者名
      押谷由夫
    • 雑誌名

      Principal

      巻: 19-8 ページ: 16-19

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 日本における道徳教育改革2015

    • 著者名/発表者名
      押谷由夫
    • 学会等名
      ヘルシンキ大学宗教倫理道徳研究会
    • 発表場所
      ヘルシンキ大学(フィンランド)
    • 年月日
      2015-03-26 – 2015-03-26
    • 招待講演
  • [図書] 次期学習指導要領を見据えた学習と評価2015

    • 著者名/発表者名
      吉冨芳正、田村学、佐藤真、西垣知佳子、押谷由夫、宮川八岐、大山夏生、露木昌仙、小宮山博仁
    • 総ページ数
      197(55-80)
    • 出版者
      ぎょうせい
  • [図書] 道徳の時代をつくる2014

    • 著者名/発表者名
      押谷由夫、柳沼良太、新井浅浩、貝塚茂樹、関根明伸、西野真由美、松本美奈
    • 総ページ数
      149(2-9,76-81))
    • 出版者
      教育出版
  • [備考] 研究成果・資料

    • URL

      http://oshitani.sakura.ne.jp/oshitani.html

  • [備考] プロジェクト

    • URL

      http://oshitani.sakura.ne.jp/oshitani.html

URL: 

公開日: 2016-05-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi