本研究では、(1)日本語の発達性読み書き障害(以下「ディスレクシア」と呼ぶ)の児童が示す読み書きの様々な特性について調査・観察等により包括的に検討し、ディスレクシアの認知・行動特性のサブタイプを特定するとともに、(2)各々のディスレクシアのサブタイプの背景にどのような認知障害があるのかについて、様々な認知検査・心理学的実験を通じて実証的に検討した。さらに、得られた知見を基に、(3)ディスレクシアを診断するための客観的な診断評価検査法を開発するための礎となる情報を提供するとともに、試験的なディスレクシアの検査法を開発した。
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