本年度は、継続して開発している晴眼者向け点字学習支援システム「点字といっしょ!」に、(1)「点字問題の出題レベル制御機能」と「自由記述文を用いた点字3DCG変換機能」を搭載することにより、学習者が挑戦する点字のレベル(難易度)をシステムが制御すること、そして学習者が自由に墨字を入力し、それを点字3DCGに変換することが出来るようになった。(2)テスト結果やアクセスログの分析結果からの評価。(3)改善点がみつかった。 (1)「システムによる点字問題の出題レベル制御機能」と「学習者が入力した自由記述文(墨字)を用いた点字3DCG変換機能」をシステムへ搭載した。 (2)システムで学習後のテスト(確認テスト)と課題による点字変換マス長において中程度の負の相関(R=-0.56;p<.05)が認められ、学習者の学習機会を阻害した可能性が指摘された。 (3)改善点として、課題と点字3DCGの連関を低くしつつ、システムでの点字学習を進めるべく、機能や授業内容の改善が望まれる。 上記の結果について、国内会議3件の学会発表を行った。加えて、昨年度の結果に基づいた研究論文1本(査読有り1本)が掲載された。
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