(1)二種類のDNAを修飾したDNA-NPをSLB上に吸着させ、SLBの面内拡散により二次元的に拡散・結晶化した。二つの結合距離を発現できる粒子を拡散・結合させるシミュレーションにより準結晶を作成した先行研究で予測された通り、二種類の結合状態が混在した状態が出現することが確認された。 (2)ナノ粒子の三次元準結晶作成には、数本のDNAから成るナノサイズの多面体を介在させる方法が考えられるが、まずは最もシンプルな正四面体の場合のDNA-NPとの結合状態に関して詳細を調べた。結合部位の長さや配列を変えて小角散乱測定により結晶構造解析を行うことにより、きれいに結晶化できる条件を見つけた。
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