触媒を保持するための多孔質構造作製を目指し,多段階の微粒子自己整列を用いた方法を検討した.例えば直径1および10ミクロンポリスチレン微粒子を分散させた懸濁液の乾燥時にできる自己整列構造をもとに,その周囲に直径200nmのシリカ微粒子を同様に自己整列させ,その後に焼成などの方法で最初の微粒子を除去することで多孔質構造を得た.後に除去する微粒子の直径を複数組み合わせることでフラクタル(自己相似)的な構造を得るための手法も検討した.粒径や材質の異なる微粒子を整列させる際に作用する力学因子を調べて技術の汎用化を検討するとともに,実用化を踏まえた機械的強度確認,およびガスセンサ機能の確認までを行った.
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