持続可能社会実現にむけて素子の微細化は必要不可欠である。本研究で我々は究極に小さい単一原子や単一分子を、原子レベルで平坦な基板上で、超高真空・極低温走査トンネル顕微鏡(STM)を用いて直接観察した。原子・分子操作を行い、鉄原子を含む単分子グラフェン作成を目指した。STM探針による様々なCO単一分子操作技術ノウハウを習得することができた。CO分子をカゴメ状に配列できたがこれだけでは顕著なグラフェン特性は発現しなかった。鉄単原子をCO分子へ接近させると非常に強くFe原子とCO分子が化学結合しCO分子配列が壊れることが分かった。
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