研究課題
本研究では、ナノドットを用いたナノツリー構造を作製し、キャリア波動伝導パスとナノドットのフォノン波長フィルタを利用することで電気伝導率と熱伝導率の独立制御を行うことを目的とする。そのために、ナノ構造形成技術を開発し、その後、熱電特性を測定することを行う計画である。初年度には、計画通りフォノン波長フィルタとしてナノドットを用いるが、伝導パスとして、ナノ薄膜を用いるという計画変更を行った。その結果、Siナノ薄膜にコヒーレント結合したGeナノドット形成に成功し、電気伝導特性を得たことをすでに報告している。本年度は、このナノ構造形成技術を用いて様々な構造因子のナノ構造を形成した。そのナノ構造における熱伝導率・電気伝導率を詳細に調べ、その結果、これら熱電特性とナノ構造の関係の知見を得ることに成功した。それにもとづいて、そのナノ構造における伝導機構を明らかにした。
すべて 2015 2014
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巻: 未定 ページ: 未定
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