昆虫の持つプラストロンに着目し、その構造と酸素補給メカニズムを模倣することで、水中における酸素補給デバイスの作製を目指した。プラストロン模倣材料としては自己組織化により作製可能なハニカム状多孔質膜を利用した。ハニカム状多孔質膜を側面に穴を空けたボトルに張り付け、内部に脱酸素剤を入れて水中でボトル内部の酸素濃度を測定することで、ハニカム状多孔質膜の酸素透過性を評価した。その結果、ハニカム状多孔質膜を介して水中の溶存酸素がボトル内部に遊離してくることが確認され、プラストロン模倣デバイスとして利用可能であることが示唆された。
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