研究課題
本研究の目的は、室温近くの低温で低級アルカンや芳香族化合物を酸素化し、対応するアルコールやアルデヒドをセ生物として得るために必要な高効率な触媒をナノ粒子を複合化することで得ることである。多孔性のシリカアルミナの細孔内部に単核マンガン錯体を担持したナノ粒子触媒を調製し、過酸化水素を酸化剤とする選択酸化反応の開発に取り組んだ。その結果、室温常圧という温和な条件下でベンゼンの選択酸化が可能であることを見出した。さらに、この触媒は、より難易度が高いエタンの酸化によるエタノールの合成も行うことも可能であった。この触媒の担体として用いたメソ多孔性の担体は、通常、その細孔の内部に基質が拡散するのが容易ではなく反応活性を上げることが難しい。そこで、直径数十nm 程度のサイズならびに形状が揃ったシリカ-アルミナナノ粒子を積層させてできる構造体のナノ細孔を利用した触媒の開発にも取り組んだ。
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