本研究事業では超軟磁性から半硬質磁性に変化させることが可能な合金開発とその磁気特性について調査を行った。その結果Fe75.3Pt8B12P4Cu0.7合金急冷リボン材はアモルファス化させることが可能であることが明らかとなった。また、その熱処理によりα-FeおよびL10 FePt相を析出さることに成功した。本合金は1.55T以上の高い飽和磁束密度を保持したままで保磁力を25 A/mから11000 A/mまで増加させることが可能であった。強力に磁気交換結合されたソフト相とハード相を正確に制御することにより磁性を制御できる可能性を見出すことができた。
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