本研究では、反応性ポリマーがコロイダルシリカによりマルチ架橋されたポリマーネットワークをwater-in-oilサスペンション中で形成させることで、新規な球状ハイドロゲル微粒子の作製に成功した。本方法では、サスペンション媒体の粘度を変えることでゲル微粒子のサイズを容易に制御できるとともに、ポリマーの重合度や反応性基の導入率、コロイダルシリカのサイズや濃度を変えることで、容易にゲル微粒子の機能を制御することが可能である。特定のサイズ、強度、膨潤度をもつゲル微粒子が自在に得られることから、医薬、化学工業など様々な分野への応用が期待される。
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