研究課題
平成26年度までに,微小流体デバイスを用いてHUVECにより自発的に形成された毛細管網をスフェロイドへの接続する技術を確立した.これは,ゲル濃度,LF濃度,培地の供給条件を最適化と,スフェロイド内にあらかじめ準備したHUVECによる毛細管網の形成によるものである.平成27年度は,微小流体チャネル内のHUVECとスフェロイド内に準備したHUVECがどのように融合して毛細管網を形成したのかを,GFP発現HUVECとRFP発現HUVECにより可視化することで確認した.その結果,それぞれのHUVECが管腔を形成しながら互いに近寄り最終的にチャネル③内部において融合すると,双方のHUVECが混在しながら管腔を形成することがわかった.この融合の様子は,脈管形成アッセイにおいても確認できている.血管新生のスフェロイドへの指向性,微小流体チャネル内の専有面積,有効直径などを測定することで,それぞれのHUVECの融合を定量的に評価した.また,形成された毛細管網を介してスフェロイド内部に各種試薬を導入して,毛細管網の透過性の評価もおこなった.
すべて 2015 その他
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