光渦の全角運動量Jを0-2の範囲で変調するとともにアゾポリマー薄膜に照射した。円偏光の向きと螺旋波面の向きが一致した場合(J=2の場合)にアゾポリマーがトランス-シス異性化するとともに軌道角運動量を受け取り公転運動し、数秒後に螺旋形の表面レリーフが形成されることが分かった。 また、光渦によってできる螺旋構造は減衰を伴う2次元円運動に対応する対数螺旋関数で記述できることが分かった。その近傍に発生する近接場光を計算した結果、右回りの螺旋構造体に右回り円偏光を照射すると構造体近傍に近接場光が増強し、近接場光渦を増強することが分かった。
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