研究成果の概要 |
レーザ溶融ペデスタル法を用いてQ値16,000の微小光共振器の作製に成功した.Q値の制限要素が多角形化している共振器の断面形状にあることを突き止め,それを制御するためにプリヒーティング法と斜め成長を試みた.前者は種結晶をプリヒートすることで結晶性を低下させ,後者は結晶の方位を選択して成長することで多角形形状化を防ぐ手法である.いずれの手法でも円形に近い断面形状の作製が可能となり,手法の有効性が確認された. また,CaF2結晶共振器の非線形光学の研究を進め,熱光学効果と熱膨張の相互作用によって,サイズが小さな場合,光を入射するだけで機械的な振動を始め透過光も時間的に変調を受けることを明らかにした.
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