本研究では、プラズマ表面処理技術を駆使したセシウムイオン吸着用磁気ナノ微粒子の開発を目的とし実験を行った。主な研究成果として、(1)セシウムイオンの吸着メカニズムについて、水酸基によるセシウム吸着効果と吸着材のカチオン交換特性が重要であることを明らかにした。(2)複数のイオンが混在する溶液中でのセシウム吸着選択性の確認実験を行い、カチオン交換特性およびイオンサイズに大きく依存することを明らかにした。(3)プルシアンンブルー単体と同等のセシウムイオン吸着特性を有するプルシアンブルーを固定化した新規磁気ナノ微粒子の作製に成功した。
|