研究課題
昨年度に引き続き、大気圧下および液中かでプラズマ生成が可能な超小型マイクロプラズマ源の検討と、プラズマ照射下における生体試料その場観察の検討を進めた。具体的には、ウェットSEM カプセル内における気相・液相の圧力等の制御システムの最適化検討を進めると同時に、同カプセルの導入を想定しているセミインレンズタイプSEMにおける二次電子検出ディテクタの選択、エネルギー分散型X線分光法(EDX)の計測条件などの検討を進めた。一方、観察環境に関しては、我々がプラズマ医療研究において見出した「プラズマ活性化培養液(PAM)」を暴露下での観察を検討内容に加えた。PAMの暴露は、各種のがん細胞に対する選択的死滅効果が確認されている上、プラズマの直接照射に比べ、より医療、農業、漁業の現場での導入に適していることから、その場観察による更なるメカニズムの解明が期待されている。本研究で開発している環流システムを用いることにより、PAM暴露が生体試料に与える効果をリアルタイムに観察することが出来る。第1段階の評価として、PAMの暴露が、DNA試料などに与える効果を、液中原子間力顕微鏡などで検証し、PAMの濃度に対する依存性などを明らかにした。今後、これらの結果もフィードバックして、PAMの機序解明に繋げる事が可能になるものと期待される。
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http://profs.provost.nagoya-u.ac.jp/view/html/100002054_ja.html
http://horilab.nuee.nagoya-u.ac.jp/index.php