大気圧マイクロプラズマにより、高活性(還元性)の分子であるヒドラジンを生成し、水溶液中の金属イオンの還元作用による自己組織化プロセスによりフラクタル状構造の生成を確認した。ヒドラジンの密度導出を行い生成条件の最適化を行った後、硝酸銀水溶液の還元処理に適用したところ、基板上にフラクタル状形状の銀ナノ粒子ネットワークが形成した。このフラクタル状構造はフラクタル次元で1.6-1.9となり、その電気特性は、導電性と絶縁性が閾値を持って変化するパーコレーション現象を示し、また、中赤外光域での光学特性は、化学組成から予測されるもの以外にも吸収特性を示し、光メタマテリアルとしての動作の可能性を示した。
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