研究成果の概要 |
高い発光量とエネルギー分解能を有する次世代のシンチレータ単結晶としてEu:SrI2が着目されている。しかし、当該結晶中には結晶育成中に生成したヨウ素欠陥が存在していることが予想されるため、その欠陥を生成しないようにすることでより高特性化が可能になる。本研究では3価の不純物元素を添加してヨウ素欠陥の生成抑制を試みた。 La, Gd, Luを共添加したEu:SrI2の単結晶を作製し、最も多く添加されたLa共添加結晶に関してシンチレーション特性の評価を行った。共添加の結果、発光量が低下してしまったが、これは500 nm付近の発光の影響で本来必要な435 nmにおける発光量が減少したことが示唆される。
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