構造照明による超解像を利用した結像光学実験を行うために、構造照明を実現するための照明光学系の作製・評価と、試料を透過した光の位相情報を得るための5軸マニピュレータの作製を行った。軟X線領域の点光源を用いた軸対称の照明光学系を実現するために、反射多層膜を蒸着したトロイダル鏡の設計・製作を行い、波長4.5nm近傍で反射率が0.32となるトロイダル鏡を実現した。光の位相情報を得るために新たに5軸マニピュレータの設計・製作を行い、平均で25nm/pulseの移動量のマニピュレータを実現した。これらの装置を用いてマウスの肝臓細胞の撮影を行ったところ、60秒の露光でマウス肝臓の撮像に成功した。
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