研究課題/領域番号 |
25600145
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 独立行政法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
秋田 貢一 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 量子ビーム応用研究センター, 研究主幹 (10231820)
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研究分担者 |
STEFANUS Harjo 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 J-PARCセンター, 研究副主幹 (40391263)
伊藤 崇芳 一般財団法人総合科学研究機構(総合科学研究センター(総合科学研究室)及び東海事業, 利用研究促進部, 研究員 (00537342)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 中性子回折 / 疲労破壊 / 実働応力 |
研究概要 |
(1)パルス中性子回折によるその場疲労応力測定システムの整備; TrigNETボード(疲労荷重下その場中性子応力測定の際に、パルス中性子のパルス発生信号と各種アナログ電圧信号とを同時に計測するために使用するプリント配線基板)とその組み込み用パソコン、パルス中性子回折用疲労試験機の試験片つかみ具、および、データ解析用パソコン等を本研究費用によって導入し、パルス中性子回折によるその場疲労応力測定システムを整備した。 (2)システムのテスト; 上記(1)で整備したシステムを、大強度陽子加速器施設、物質・生命科学実験施設(J-PARC MLF)のパルス中性子工学回折装置「匠」(TAKUMI)に組み込み、その場測定テストを実施した。最小荷重300N、最大荷重3000N、周波数1Hzの繰返し荷重を、TAKUMIに設置した油圧疲労試験機によって試験片に与え、回折線をその場測定した。得られたデータを500N毎に区切ってその間の回折線を平均化しピークシフト(試料の垂直ひずみに対応)を検討した。その結果、荷重に対応したピークシフトが観察された。以上から、繰り返し荷重下の試料のひずみをその場観察できることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
パルス中性子実験施設(J-PARC MLF)におけるプロジェクト課題の一部として採択されたことも有り、実験が計画通りに実施できているため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度整備した測定システムを用いて、より高い荷重周波数におけるテストを実施するとともに、鉄鋼試験片における繰返し荷重下の回折線データを取得し、疲労損傷検出の可能性を検討する。
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