科学の様々な分野,産業界において獲得されるデータは,大規模化,高次元化し,これに伴い新たな解析手法の開発研究が急速に進展してきた.本研究では,モデリングの研究開発と関連する理論研究に取り組み,次のような研究成果を挙げた.(1) L1 ノルム制約を課した正則化法をベイズ的視点で捉え,ベイズ型スパースモデリングを提案した.(2) 非線形構造をモデル化した時変型回帰係数モデルや関数混合効果モデルなど,複雑かつダイナミックな様相を呈する非線形現象の解析に有効な手法を提案した.(3) 回帰モデルなどに対してスパースモデリングの理論的研究を推進し,汎関数理論に基づくモデル評価基準について研究した.
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