本研究では、感光性結晶化ガラス(PEG3C: HOYA社製)を用いて細孔型MPGDを作成し、ガス光電子増倍管の開発を行った。開発したPEG3CをNe+CF4混合ガス1気圧を充填したチェンバー内に設置し、X線ビームを用いて特性性試験を行った。その結果、PEG3C単体の動作で5000以上、2枚をタンデム動作で60000以上の電子増幅度を得ることができた。続いて細孔型MPGDとバイアルカリ光電面からなるガス光電子増倍管を製作し可視光を照射して光センサーとしての基礎特性試験を行った。時間特性試験の結果得られた波形の立ち上がり時間は約9ns、入射光波長400nmに対する量子効率11%であった。
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