次元無限極限での高次元ブラックホールに対する有効理論の構築を行った。また、その有効理論を用いていくつかの静的な配位を求めることに成功した。この有効理論を用いることにより、高次元ブラックホールの非線形レベルでの安定性が議論できるようになった。 これに関連して、ブラックホールの類似物であるワームホールに対する新しい定式化を行った。これまでの定式化において存在した座標依存性の問題等を解決し、球対称に限るが新定式化の有用性の確認を行った。 また、5次元時空における球対称重力崩壊の大域的解析を行い、裸の特異点が現れる条件など議論した。この成果は現在論文として執筆中であるが、幾分厳密なものであるがため内容の精査に時間を要している。
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