Arを媒質に用いた次世代の高感度暗黒物質探索実験に向けて、Ar蛍光中の赤外波長成分の特性調査と真空紫外光(128nm)に直接感度をもつMPPCの開発試験を行った。α線源による常温・1気圧のガスAr蛍光には650nm~850nmの赤外成分が存在し、また真空紫外成分との相対光量も約 50%~70%程度あることを確認した。一方、Ar液体温度(-186℃)でも正常に動作し、真空紫外光(128nm)に直接感度のある新型MPPCの低温試験を行い、Ar蛍光に対して約7%を超えるPDEを有することがわかった。これらの研究成果をベースにし、新しい暗黒物質探索実験手法の検討も行うことができた。
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