本研究では、有機半導体材料に結晶性及び移動度が最高性能を持つ材料としてジナフトチェノチオフェン(DNTT)を選択し、有機半導体薄膜トランジスタ(有機TFT)を製作し、トランジスタの電流増幅率の多い最適なデバイスデザインを決める。製作したデバイスに光照射して、ドレイン電流の変化・増幅度と波長依存性及びパルス光応答速度について測定研究するのが目的である。有機TFTを高速高感度の光センサーとして使用する試みは初めてで、本研究の成果は新しい量子光検出増幅素子の基礎となり、検出器・読み出し回路も含んだ測定器を製作することが可能となる。
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