研究課題
挑戦的萌芽研究
圧力によって絶縁体が金属化したり超伝導体の転移温度が上昇したりすることが知られている。本課題では、一方向だけの「一軸性」圧力印加によって、物質の応答を強め方向依存性を明らかにすることで、モット絶縁体-金属転移の機構や、特異な超伝導状態の性質を顕在化させる研究を進めた。技術的には脆い酸化物の結晶用に装置改良を行い、また圧縮だけでなく伸長歪も生み出せる装置を開発した。そしてルテニウムの層状酸化物の絶縁体と超伝導体を用いて、絶縁体から強磁性金属への変化の圧力方向依存性を明らかにし、またクーパー対の軌道角運動量が整列したスピン三重項超伝導に特有の現象を引き出し、一軸性圧力効果の有効性を実証できた。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)
Science
巻: 344 ページ: 283-1-4
10.1126/science.1248292
Physical Review
巻: B88 ページ: 205111-1-6
10.1103/PhysRevB.88.205111
http://www.ss.scphys.kyoto-u.ac.jp/contents/research/topics/2013/topic201311-01.html