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2014 年度 研究成果報告書

精密比熱測定による量子臨界点近傍の超伝導異常物性の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 25610096
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分基金
研究分野 物性Ⅱ
研究機関東京大学

研究代表者

芝内 孝禎  東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (00251356)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード量子臨界現象 / 超伝導特性 / 準粒子励起 / 臨界磁場 / 反強磁性 / 渦糸物理 / 有効質量 / 磁場侵入長
研究成果の概要

絶対零度における相転移点である量子臨界点近傍では、金属の標準理論であるフェルミ液体論から逸脱した物性が観測され、しばしば非従来超伝導相が出現する。この超伝導と量子臨界揺らぎとの関連性を明らかにすることが重要な課題の一つである。我々は、鉄系超伝導体の微小純良単結晶試料での精密比熱測定により、量子臨界点近傍の超伝導状態における準粒子励起を調べた。その結果、超伝導転移における比熱の跳びから見積もられる有効質量が絶対零度における磁場侵入長と定量的に一致し発散的に増大すること、および渦糸コアのエネルギーが異常に増大することを見出した。これらは量子臨界性が超伝導相内部にも強い影響を及ぼしている証拠である。

自由記述の分野

固体電子物性

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公開日: 2016-06-03  

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