ルビジウム原子と同時にKRb分子を光トラップした後、蒸発冷却されるルビジウム原子との熱接触を用いてKRb分子をさらに冷却することを狙ったプロジェクトである。KRb分子は振動・回転の基底準位にある必要があるが、これはルビジウム原子とカリウム原子にレーザー冷却を行い、次に光会合と誘導ラマン断熱遷移(STIRAP)を用いて用意する。まず振動・回転の基底準位のKRb分子の数の安定化のために、環境磁場の精密測定を行った。次に分子と原子を効率良くトラップするために、共振器増幅光トラップの作成を行った。所望の増強因子は達成したが、機械的振動の問題が明らかになり、それを回避するための治具を各種試行した。
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