急速凍結の実現を目指した特殊冷却ホルダーを設計・製作した。冷却テストにより、冷却タンクにつながる熱伝導棒の先端部での温度計測の結果、最低到達温度―164℃を実現した。これは、市販の冷却ホルダーと同程度である。一方、試料先端部は、熱伝導棒との接続を切った状態で、最低到達温度約-30℃、接触した状態で、伝導棒の温度より約30℃高いという結果が得られた。最低到達温度や冷却速度については、概ね目標を達成できたが、接触を切った状態の温度がやや低く、wet状態の試料観察ができないことから、ホルダーを改造が必要であることが分かった。今後、構造の再検討を行う予定である。
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