本研究では、小惑星表面を構成するレゴリス、ボルダーの粉粒体的性質を微小重力下で実験するための「微小重力衝突現象シミュレーター」の開発を検討した。そのために、 ① 粉粒体の流動により発生する抵抗力の計測方法と ② 衝突振動とクレーター掘削過程の観測方法の開発を1G下で行った。その結果、①ではインパクターによる衝突加速度の計測が有効であり、②では加速度計による衝突振動の計測とイジェクタ粒子の速度分布の計測が有効であることがわかった。また、①と②の開発を通して、粉粒体の1G下での動的性質を明らかにすることができた。
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