研究課題/領域番号 |
25610137
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
玉川 一郎 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 教授 (40273198)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 気象観測機器 / ソーダ |
研究実績の概要 |
ボリュームスキャン可能なソーダを製作するということで、昨年度製作したアマチュア無線アンテナ用回転台を用いたシステムが、所定の性能を示さなかったことを考慮し、受信システムを中心に、電気的な増幅と帯域制限を行うとともに、より回転の早いビデオカメラ用の回転台を利用し、その荷重の許す範囲でパラボラを大型化したシステムを構築し、実験を行った。その結果、まだ指向性が不足しており、地面からの反射の混入が見られ、十分な制度で風速を計測することができていない。製作に時間がかかりすぎたために、十分な調整ができていないことや、重量とサイズのバランスを十分取りきれていないことが原因と考えられ、次年度前半で、この問題点を解決することを目指すことにした。 なお、中間的な結果は、気象学会中部支部大会において、大学院生とともに報告を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予定では、今年度に完成することになっていたが、回転台にのせるための小型化による性能低下を補う改良が十分ではなく、完成品といえるものができていない。ソフトウェアシステムや、音響パルス送受信系の内の電気処理系は完成のレベルにあるので、スピーカ、マイク、パラボラからなるシステムの部分の改良が必要である。当初の想定よりも、スピーカ自身や、スピーカおよびマイクを支持する部分の影響が大きく、音響的指向性が十分得られていないことが理由である。
|
今後の研究の推進方策 |
最終年度を迎え、当初の目標を達成するために、現状の音響システム自身の特性の詳細な計測を行っている。それを踏まえ、定量的にパラボラ等の設計を行い直し、製作を行う。それを基に、予算上可能な限り、3台の製作を目指す。
|