水平・鉛直の両方向に向きを変えて、音波を発射しその散乱音から上空の風速を計ることのできるドップラーソーダの開発に挑んだ。市販のマイク、スピーカ、PCのサウンドシステムを利用し、音波の送受信にパラボラを用いることで指向性と感度を高めて観測するシステムを目指した。 回転台の重量制限により、特にパラボラ部の大きさに強い制約があり、そのため以前観測に成功した大きなパラボラ(1m)を利用できず、パラボラの小型軽量化、電子回路の改良、ソフトウェアの改良を行いつつ、3台の試作を重ねたが、残念ながら期間終了時点では、地面反射の影響が残り、風速の観測はできなかった。今後も開発を続ける所存である。
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