研究課題
挑戦的萌芽研究
当該研究期間において、種々の環境試料から高回収率で精密に補酵素F430を定量するための、前処理および分析法を開発し、従来法に対しておよそ10万倍の高感度定量分析法を確立した。これにより0.1フェムトモルでの定量検出が可能になり、最も検出が困難な海洋堆積物をはじめ、微生物マット、水田土壌、地下水などからの補酵素F430の検出を実現した。また、科学掘削史上最も深い海底下2000 mの石炭層において補酵素F430の検出に成功し、活きたメタン生成アーキアの存在を示した結果がサイエンス誌に掲載された。当該研究機関の研究成果は計4報の査読付論文と11件の学会発表により公表し、国内外で高い評価を得た。
有機地球化学