ダイバータプラズマ模擬試験装置を用いて,多数の高リュドベルグ原子を含む低温高密度非接触再結合プラズマ(DRP)を生成した。従来のダブルプローブ法を改良して,プラズマ抵抗を考慮したダブルプローブ理論を構築した。この理論式を用いて,DRPの直流電気伝導度の詳細計測を行い,プラズマ抵抗値として0.36Ωmが得られた。この実験値は電子-中性粒子間衝突,イオン間衝突,プラズマ乱流から評価されるプラズマ抵抗に比べて,1桁以上高い事が分かった。この結果は,DRPの電気伝導率の異常性を明確に示しており,一種のWarm Dense Matter状態にあることを示唆している。
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