生体磁気計測を目指し、大気圧マイクロプラズマを利用した光ポンピングヘリウム原子磁気センサの開発を行った。従来どおりのアルカリ金属を用いた光ポンピング原子磁気センサにより生体磁気の多点同時計測への道筋をつけた。光ポンピングにより生じるスピン偏極の挙動をBloch方程式で表し、それを解くことでヘリウム原子磁気センサの周波数特性を導出し、ヘリウム準安定励起原子の寿命がセンサの特性に与える影響を調べた。実際にヘリウム原子磁気センサを構築し、加算平均等の処理をすれば生体磁気信号の検出が可能となる感度が得られた。
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