現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1.我々がすでに開発したコバルト触媒を用いたモノ置換フラーレン官能基化反応に基づき、水の代わりに重水を加えると、様々なD化モノ置換フラーレンが高収率かつ高選択的に得られた。得られたD化モノ置換フラーレンをアクセプター材料としてBHJ太陽電池に用いたところ、4.16%の光電変換効率が得られた。これはH化モノ置換フラーレンアクセプターを用いた太陽電池にの2.40%比べ大きく向上した。この結果は高く評価され、アメリカ化学誌Organic Letters(2013, 15, 5674)に発表された。 2.上記したコバルト触媒反応を拡大することで、フラーレンC60と活性ジブロモ体を反応させると、様々な3ー、5-、6-、7員環モノフラーレン環化体が効率的かつ高選択的得られることを見出した。本フラーレン新規官能基化法はアメリカ化学誌Organic Letters(2013, 15, 4030)に発表された。
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