研究課題
挑戦的萌芽研究
超原子価ケイ素を配位子とする遷移金属錯体を合成し、その立体的なかさ高さと特異な電子状態を解明した上で触媒反応へと利用し,高効率の遷移金属錯体触媒の開発を目指して研究を行った。目的の遷移金属錯体は合成に至らなかったが、代わりにスズを配位子とする遷移金属錯体を合成した。結合の性質を調べた結果、5配位スズ配位子がZ型配位子となることがわかった。また、異種元素間結合の研究を同種元素間結合の研究へと展開し、5配位ゲルマニウムおよびスズ間結合という新規な結合を創り出し、その性質を明らかにした。
典型元素化学