研究課題
まず、環拡張ポルフィリンに糸を通し、カテナンを合成することを試みた。大型環拡張ポルフィリンとして、比較的に合成の容易なデカフィリンを選び、その金属錯体にNi(II)ジピリンユニットを結合させ、その後ジピリンα位を臭素化することを検討した。この研究中に、 [42]ノナフィリンにニッケルを配位させて、[42]ノナフィリンニッケル錯体を合成した後、1価ロジウムを配位させ、更に酸化することにより、[40]ノナフィリンニッケルロジウム複核錯体を合成した。これは世界最大の二重に捩じれたヒュッケル反芳香族分子であった。次に、[44]デカフィリンに還元的にパラジウムを配位させることにより、[46]デカフィリンパラジウム錯体を当時世界最大のヒュッケル芳香族分子として合成した。この錯体を酸化すると[44] デカフィリンパラジウム錯体が得られるが、最初に速度論的生成物として世界最大のヒュッケル反芳香族分子が生成し、長時間放置すると世界最大のメビウス芳香族分子に変化することがわかった。ルビリン型の[50]ドデカフィリンのプロトン化体のその結晶構造に成功し、広がった平面構造を取ることを示し、世界最大のヒュッケル芳香族分子であることを明らかにした。
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