研究課題
本研究提案では、新物質探索の観点から光弾性変調器を用いた円偏光発光異方性の高精度測定システムを構築するとともに、新物質の合成に繋がるリード化合物を高分子化・組織化にすることで、高効率な分子エネルギー移動を利用し、白色発光を示す新規材料の開発を行う。今年度は、前述した光弾性変調器を用いた円偏光発光異方性測定システムの構築を行った。白色光源を直線偏光子とλ/4板を通して、円偏光を作りだし、この光を検出することで、本システムを検証した。今後、実際にキラル化合物の円偏光発光異方性の測定を行う。
3: やや遅れている
昨年度は研究代表者の所属が変わり、前所属機関から装置の移設作業を行うために時間、労力、費用がかかり、想定していた研究計画よりも大幅に遅れることになった。今年度は、早急に円偏光発光異方性測定システムの実証と新規キラル化合物の高精度な円偏光発光異方性の測定ができるよう努力する。
昨年度、遅れていた高精度な円偏光発光異方性測定装置の構築を目指す。このために、装置に精通した研究者や技術者の方々からアドバイスを頂く予定である。さらに、キラル化合物からなる単結晶の微小領域を光励起し、その円偏光発光異方性を評価する。本研究を達成することができれば、キラル化合物の新たな展開を提示できると期待できる。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件) 備考 (1件)
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