酢酸合成のためのCativaプロセスに用いられるH2IrCl6/Ru(CO)4I2触媒が逆反応である脂肪族カルボン酸の脱カルボニル化反応に活用できることを見出した。また、発生した一酸化炭素と水との水性ガスシフト反応も連続的に生起し水素と二酸化炭素に変換されることも見出した。また、ブタン酸の触媒的分解反応ではプロペンと一酸化炭素が生成した。また、バスカ錯体によるアクリル酸の分解反応ではエチレンの生成が確認された。さらに、これらの方法で発生させた反応性小分子をすぐさま原料として消費させるon site型の合成反応システムのモデル構築を行なった。
|